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三位一体主日

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BWV165	O heil'ges Geist-und Wasserbad おお、聖なる洗礼
初演	1715.6.16?　ヴァイマル
再演	1724.6.24　ライプツィヒ
編成	Soli: SATB	Chor: SATB	Fagotto, Violino I/II, Viola, Continuo
歌詞	Ｓ．フランク　１７１５
福音書章句	ヨハネによる福音書　3,1-15
書簡章句	ローマの信徒への手紙　11,33-36
概説	ヴァイマル時代の作品で、弦楽器と通奏低音にファゴットが加わるだけの簡素な編成です。合唱も最後の１分に満たないコラールに出てくるだけですが、曲のスタイルがバラエティに富んでいるため単調な印象はありません。内容は当日の福音章句の内容と密接に関連しており、第１曲のConcertoと題されたソプラノのアリアや第２曲のレシタティーヴォに「霊と水」の引用があるのをはじめ、第５曲にもモーセの蛇が「わが救いの蛇」として出てきます。第１曲がわざわざConcertoと書かれているのは、ソプラノ声部と伴奏部がフーガのように絡み合い、全体が対位法的に書かれていることによるものでしょう。第５曲のヴァイオリンによるオブリガート声部には、蛇がうねるような長い長い捻れた音型が使われています。
感想など	この曲は、全体を通してＢＣＪ盤の透明感が際立っています。特に第１曲のソプラノは、多少脂の乗った感じのコープマン盤やボーイソプラノのテルデック（レオンハルト）盤と比べて非常に美しく澄み渡っていて、まさに「洗われる」という感じがします。ボーイソプラノもクリアな感じはするのですが、音程やリズムなど技巧の安定感がほかに比べると少し気になります。コープマン盤も安心して聴ける演奏ですが、第５曲のアリアの音型はよどみなく流れるコープマンに比べるとレオンハルトの方が凝った演奏をしています。蛇のモチーフや「死の死」という内容からすると、レオンハルト盤はよく考えられた演奏という印象を受けます。

曲名		編成	演奏時間
曲名		編成	TEL	BCJ	TK
1	O heilges Geist- und Wasserbad	Concerto(S)	3'07	3'00	2'34
2	Die sündige Geburt verdammter Adamserben	Recitativo(B)	1'26	1'15	1'17
3	Jesu, der aus großer Liebe	Aria(A)	2'18	2'26	2'12
4	Ich habe ja, mein Seelenbräutigam	Recitativo(B)	2'03	2'26	2'00
5	Jesu, meines Todes Tod	Aria(T)	2'57	2'31	3'07
6	Sein Wort, sein Tauf, sein Nachtmahl	Choral(SATB)	0'35	0'35	0'41
演奏時間			12'26	12'15	11'56

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福音書章句

ヨハネによる福音書　3,1-15

イエスとニコデモ
さて、ファリサイ派に属する、ニコデモという人がいた。ユダヤ人たちの議員であった。
ある夜、イエスのもとに来て言った。「ラビ、わたしどもは、あなたが神のもとから来られた教師であることを知っています。神が共におられるのでなければ、あなたのなさるようなしるしを、だれも行うことができないからです。」
イエスは答えて言われた。「はっきり言っておく。人は、新たに生まれなければ、神の国を見ることはできない。」
ニコデモは言った。「年をとった者が、どうして生まれることができましょう。もう一度母の胎内に入って生まれることができるでしょうか。」
イエスはお答えになった。「はっきり言っておく。だれでも水と霊によって生まれなければ、神の国に入ることはできない。
肉から生まれたものは肉である。霊から生まれたものは霊である。
『あなたがたは新たに生まれねばならない』とあなたがたに言ったことに、驚いてはならない。
風は思いのままに吹く。あなたはその音を聞いても、それがどこから来て、どこへ行くかを知らない。霊から生まれた者も皆そのとおりである。」
するとニコデモは、「どうして、そんなことがありえましょうか」と言った。
イエスは答えて言われた。「あなたはイスラエルの教師でありながら、こんなことが分からないのか。
はっきり言っておく。わたしたちは知っていることを語り、見たことを証ししているのに、あなたがたはわたしたちの証しを受け入れない。
わたしが地上のことを話しても信じないとすれば、天上のことを話したところで、どうして信じるだろう。
天から降ってきた者、すなわち人の子のほかには、天に上った者はだれもいない。
そして、モーセが荒れ野で蛇を上げたように、人の子も上げられねばならない。
それは、信じる者が皆、人の子によって永遠の命を得るためである。

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書簡章句

ローマの信徒への手紙　11,33-36

イスラエルの再興
ああ、神の富と知恵と知識のなんと深いことか。だれが、神の定めを究め尽くし、神の道を理解し尽くせよう。
「いったいだれが主の心を知っていたであろうか。
だれが主の相談相手であっただろうか。
だれがまず主に与えて、
その報いを受けるであろうか。」
すべてのものは、神から出て、神によって保たれ、神に向かっているのです。栄光が神に永遠にありますように、アーメン。

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