復活祭後第２主日
｜ 復活祭後第１主日｜教会暦とバッハの声楽曲｜復活祭後第３主日 ｜ |
| BWV104 | Du Hirte Israel, höre 聴け、汝イスラエルの牧者よ |
||
| 初演 | 1724.4.23 ライプツィヒ | ||
| 編成 | Soli: TB | Chor: SATB | Oboe d'amore I/II, Taille, Violino I/II, Viola, Continuo |
| 歌詞 | 作者不詳 | ||
| 福音書章句 | ヨハネによる福音書 10,12-16 | ||
| 書簡章句 | ペトロの手紙 Ｉ 2,21-25 | ||
| 概説 | 当日の福音章句も書簡章句も羊をモチーフとしているため、このカンタータもクリスマスに演奏してもおかしくないほどの牧歌的な響きを持っています。全曲を通して荒れるところがなく、とても穏やかなカンタータです。伴奏も弦楽器の他はオーボエ族のみという落ち着いた響きを聴かせてくれます。 冒頭合唱からゆったりした３連符が続くパストラーレの音楽が始まりますが、そこはバッハらしくフーガに展開されます。 途中では迷える子羊の不安が歌われますが、後半は再び牧者を見いだした喜びが戻ってきます。第５曲は再びパストラーレですが、第１曲と比べて福音章句の内容により近づいており、その意味でこちらが曲の中心となります。 |
||
| 感想など | テルデック（アーノンクール）盤は少しアクセントが強すぎて、舞曲を聴いているみたいでパストラーレの感じがしません。全体的にごつごつした印象です。 コープマン盤はずっと洗練されていて安心して聴けます。こういう室内楽的で暖かい曲は得意とするところでしょう。合唱の透明感も良く、今のところこのカンタータではコープマンがお薦めです。 リヒター盤は合唱もソロも全体的に力がこもっている感じで、この曲はもっと力を抜いたおしゃれな表現が合っているような気がします。 |
||
| 曲名 | 編成 | 演奏時間 | |||
| TEL | TK | KR | |||
| 1 | Du Hirte Israel, höre | Choral(SATB) | 4'26 | 4'41 | 4'53 |
| 2 | Der höchste Hirte sorgt für mich | Recitativo(T) | 0'35 | 0'45 | 0'47 |
| 3 | Verbirgt mein Hirte sich zu lange | Aria(T) | 3'31 | 3'50 | 3'12 |
| 4 | Ja, dieses Wort ist miener Seelen Speise | Recitativo(B) | 0'45 | 0'55 | 1'15 |
| 5 | Beglückte Herde, Jesu Schafe | Aria(B) | 7'57 | 7'19 | 8'25 |
| 6 | Der Herr ist mein getreuer Hirt | Choral(SATB) | 1'01 | 1'06 | 1'06 |
| 演奏時間 | 18'15 | 18'38 | 19'38 | ||
| ヨハネによる福音書 10,12-16 |
| イエスは良い羊飼い 羊飼いでなく、自分の羊を持たない雇い人は、狼が来るのを見ると羊を置き去りにして逃げる。−狼は羊を奪い、また追い散らす。− 彼は雇い人で、羊のことを心にかけていないからである。 わたしは良い羊飼いである。わたしは自分の羊を知っており、羊もわたしを知っている。 それは、父がわたしを知っておられ、わたしが父を知っているのと同じである。わたしは羊のために命を捨てる。 わたしには、この囲いに入っていないほかの羊もいる。その羊も導かなければならない。その羊もわたしの言葉を聞き分ける。こうして、羊は１人の羊飼いに導かれ、一つの群になる。 |
| ペトロの手紙 Ｉ 2,21-25 |
| 召し使いたちへの勧め あなたがたが召されたのはこのためです。というのは、キリストもあなたがたのために苦しみを受け、その足跡に続くようにと、模範を残されたからです。 「この方は、罪を犯したことがなく、 その口には偽りがなかった。」 ののしられてもののしり返さず、苦しめられても人を脅さず、正しくお裁きになる方にお任せになりました。 そして、十字架にかかって、自らその身にわたしたちの罪を担ってくださいました。わたしたちが、罪に対して死んで、義によって生きるようになるためです。そのお受けになった傷によって、あなたがたはいやされました。 あなたがたは羊のようにさまよっていましたが、今は魂の牧者であり、監督者である方のところへ戻って来たのです。 |
このページの最初に戻る
バッハハウス玄関に戻る