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新年後主日

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BWV153	Schau, lieber Gott, wie meine Feind' 愛する神よ、みそなわせ、わが敵のいかにあるやを
初演	1724.1.2　ライプツィヒ
編成	Soli: ATB	Chor: SATB	Violino I/II, Viola, Continuo
歌詞	作者不詳
福音書章句	マタイによる福音書　2,13-23
書簡章句	ペトロの手紙　Ｉ　4,12-19
概説	管楽器がなく弦楽４部のみ、合唱も単純な４声コラールが３曲という地味なカンタータです。クリスマスや新年の祝賀気分はすでになく、ヘロデによる嬰児虐殺の場面をテキストとして、キリスト教徒が耐えるべき試練についての考察を行っています。１７２３年のクリスマスに始まる新曲ラッシュも終わりに近づき、前日（新年の祝日）にも大奮闘したトマス教会合唱団と管楽器奏者を休ませるために、あえてこのような簡素な構成にしたのだとも言われています。
感想など	上記の通り単純な構成のため合唱団の上手下手は余り前面に出て来ない曲です。とは言え、手持ちの２種類の盤ではコラールの合わせなど技術面ではコープマン盤が上を行くでしょう。ただ、あまりに流暢に流れすぎ、第６曲のアリアで「艱難の嵐が吹き荒れる」ところなども余り苦にならずにさらりと過ぎてしまうのが難点と言えば難点。デモーニッシュな曲ではアーノンクールのいかにもバロック的な大げさな表現もなかなか捨てがたいものがあります。

曲名		編成	演奏時間
曲名		編成	TEL	TK
1	Schau, lieber Gott, wie meine Feind	Choral(SATB)	1'02	0'59
2	Mein liebster Gott	Recitativo(A)	0'33	0'34
3	Fürchte dich nicht, ich bin bei dir	Aria(B)	1'40	1'22
4	Du sprichst zwar, lieber Gott	Recitativo(T)	1'31	1'27
5	Und ob gleich alle Teufel	Choral(SATB)	1'05	0'55
6	Stürmt nur, stürmt, ihr Trübsalswetter	Aria(T)	2'56	2'34
7	Getrost! mein Herz, erdulde deinen Schmerz	Recitativo(B)	1'37	1'26
8	Soll ich meinen Lebenslauf	Aria(A)	2'55	2'21
9	Drum will ich, weil ich lebe noch	Choral(SATB)	1'43	1'20
演奏時間			15'02	13'03

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福音書章句

マタイによる福音書　2,13-23

エジプトに避難する
占星術の学者たちが帰っていくと、主の天使が夢でヨセフに現れて言った。
「起きて、子供とその母親を連れて、エジプトに逃げ、わたしが告げるまで、そこにとどまっていなさい。ヘロデが、この子を探し出して殺そうとしている。」
ヨセフは起きて、夜のうちに幼子とその母を連れてエジプトへ去り、ヘロデが死ぬまでそこにいた。それは、「わたしは、エジプトからわたしの子を呼び出した」と、主が預言者を通して言われていたことが実現するためであった。

ヘロデ、子供を皆殺しにする
さて、ヘロデは占星術の学者たちにだまされたと知って、大いに怒った。そして、人を送り、学者たちに確かめておいた時期に基づいて、ベツレヘムとその周辺一帯にいた二歳以下の男の子を、一人残らず殺させた。
こうして、預言者エレミヤを通して言われていたことが実現した。
「ラマで声が聞こえた。
激しく嘆き悲しむ声だ。
ラケルは子供たちのことで泣き、
慰めてもらおうともしない、
子供たちがもういないから。」

エジプトから帰国する
ヘロデが死ぬと、主の天使がエジプトにいるヨセフに夢で現れて、
言った。「起きて、子供とその母親を連れ、イスラエルの地に行きなさい。この子の命をねらっていた者どもは、死んでしまった。」
そこで、ヨセフは起きて、幼子とその母親を連れて、イスラエルの地に帰って来た。
しかし、アルケラオが父ヘロデの跡を継いでユダヤを支配していると聞き、そこに行くことを恐れた。ところが、夢でお告げがあったので、ガリラヤ地方に引きこもり、
ナザレという町に行って住んだ。「彼はナザレの人と呼ばれる」と、預言者たちを通して言われていたことが実現するためであった。

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書簡章句

ペトロの手紙　Ｉ　4,12-19

キリスト者として苦しみを受ける
愛する人たち、あなた方を試みるために身にふりかかる火のような試練を、何か思いがけないことが生じたかのように、驚き怪しんではなりません。
むしろ、キリストの苦しみにあずかればあずかるほど喜びなさい。それは、キリストの栄光が現れるときにも、喜びに満ちあふれるためです。
あなたがたはキリストの名のために非難されるなら、幸いです。栄光の霊、すなわち神の霊が、あなたがたの上にとどまってくださるからです。
あなたがたのうちだれも、人殺し、泥棒、悪者、あるいは、他人に干渉する者として、苦しみを受けることがないようにしなさい。
しかし、キリスト者として苦しみを受けるのなら、決して恥じてはなりません。むしろ、キリスト者の名で呼ばれることで、神をあがめなさい。
今こそ、神の家から裁きが始まる時です。わたしたちがまず裁きを受けるのだとすれば、神の福音に従わない者たちの行く末は、いったい、どんなものになるだろうか。
「正しい人がやっと救われるのなら、
不信心な人や罪深い人はどうなるのか」
と言われているとおりです。
だから、神の御心によって苦しみを受ける人は、善い行いをし続けて、真実であられる創造主に自分の魂をゆだねなさい。

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