|大天使ミカエルの祝日|教会暦とバッハの声楽曲|三位一体主日後第19主日| |
BWV96 | Herr Christ, der ein'ge Gottessohn 神のひとり子たる主キリスト |
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初演 | 1724.10.8 ライプツィヒ | ||
再演 | 1734.10.24、1747.10.1 | ||
編成 | Soli: SATB | Chor: SATB | Flauto piccolo, Flauto traverso, Trombona, Oboe I/II, Violino I/II, Viola, Continuo |
歌詞 | 作者不詳 | ||
福音書章句 | マタイによる福音書 22,34-46 | ||
書簡章句 | コリントの信徒への手紙 I 1,4-9 | ||
概説 | ライプツィヒ2年次のコラールカンタータ。クロイツィガー(1524)のコラール「主キリスト、神の独り子」の第1節と第5節を第1曲の冒頭合唱と第6曲の終結コラールに引用し、同コラールの第2節を第2曲をレシタティーヴォに、第3節を第3曲のアリアにそれぞれ自由な引用を行っています。第4曲と第5曲は、第4節を自由に解釈して拡大した作品です。 冒頭合唱は、牧歌的な伴奏に乗ってコラール旋律をアルトが歌い、フラウト・ピッコロ(ソプラニーノ・リコーダー)が可憐な彩りを添えます。 全曲を通して、当日の福音書章句の「最も重要な掟は何か」、という問いをコラールに絡めて「それは神の愛である」と説いていきます。 |
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感想など | この曲は、歌暦で取り上げるシリーズの中では現在テルデック盤しか出ていません。聴いてみると、ソプラニーノ・リコーダーがなかなか愛らしく、第4曲のバスのアリアも迷いよろめく様子がよく表現されていて納得してしまいました。テルデックの旧全集はやはり一つの時代を作った画期的な出来事であったのだと思います。 しかし、これまでの経験からいって新全集は更にそれを上回る完成度で聴かせてくれるものと期待しています。BCJ盤の着実な進行と、レーベル(エラート)の方針転換によりリリースが止まっているコープマンのプロジェクトの1日も早い再開が望まれます(今コープマンのシリーズでは第12巻まで出ていますが、この曲は次の13巻に含まれる予定でした)。 2003.5.18追記: コープマンの全集は新レーベルで再開されました。この曲も入手できましたので、時期を見て更新します。 |
曲名 | 編成 | 演奏時間 | |
TEL | |||
1 | Herr Christ, der ein'ge Gottessohn | Choral(SATB) | 6'03 |
2 | O Wunderkraft der Liebe | Recitativo(A) | 1'03 |
3 | Ach, ziehe die Seele mit Seilen der Liebe | Aria(T) | 8'02 |
4 | Ach, führe mich, o Gott | Recitativo(S) | 0'36 |
5 | Bald zur Rechten, bald zur Linken | Aria(B) | 3'17 |
6 | Ertödt' uns durch dein' Güte | Choral(SATB) | 0'58 |
演奏時間 | 19'59 |
マタイによる福音書 22,34-46 |
最も重要な掟 ファリサイ派の人々は、イエスがサドカイ派の人人を言い込められたと聞いて、一緒に集まった。 そのうちの一人、律法の専門家が、イエスを試そうとして尋ねた。 「先生、律法の中で、どの掟が最も重要でしょうか。」 イエスは言われた。「『心を尽くし、精神を尽くし、思いを尽くして、あなたの神である主を愛しなさい。』 これが最も重要な第一の掟である。 第二も、これと同じように重要である。『隣人を自分のように愛しなさい。』 律法全体と預言者は、この二つの掟に基づいている。 ダビデの子についての問答 ファリサイ派の人々が集まっていたとき、イエスはお尋ねになった。 「あなたたちはメシアのことをどう思うか。だれの子だろうか。」彼らが、「ダビデの子です」と言うと、 イエスは言われた。「では、どうしてダビデは、霊を受けて、メシアを主と呼んでいるのだろうか。 『主は、私の主にお告げになった。 「私の右の座に着きなさい、 私があなたの敵を あなたの足もとに屈服させるときまで」と。』 このようにダビデがメシアを主と呼んでいるのであれば、どうしてメシアがダビデの子なのか。」 これにはだれ一人、ひと言も言い返すことができず、その日からは、もはやあえて質問する者はなかった。 |
コリントの信徒への手紙 I 1,4-9 |
挨拶と感謝 わたしは、あなたがたがキリスト・イエスによって神の恵みを受けたことについて、いつもわたしの神に感謝しています。 あなたがたはキリストに結ばれ、あらゆる言葉、あらゆる知識において、すべての点で豊かにされています。 こうして、キリストについての証しがあなたがたの間で確かなものとなったので、 その結果、あなたがたは賜物に何一つ欠けるところがなく、わたしたちの主イエス・キリストの現れを待ち望んでいます。 主も最後まであなたがたをしっかり支えて、わたしたちの主イエス・キリストの日に、非のうちどころのない者にしてくださいます。 神は真実な方です。この神によって、あなたがたは神の子、わたしたちの主イエス・キリストとの交わりに招き入れられたのです。 |