明治学院バッハ・アカデミー第４３回定期演奏会 「合唱幻想曲と第九」
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| ２００７年３月１７日（土）、明治学院バッハ・アカデミーによる「合唱幻想曲と第九」の演奏会が開かれました。今回は、いつもの会場である明治学院大学のチャペルが改装中のため、神奈川県立音楽堂での演奏会となります。 今回は席数も多くなり、チケットも心配していたのですが、壁際の一部を除いてほぼ満席になりました。最近ここまで一杯になるコンサートは有名どころを含めてもそう無いので、感激しました。ご来場本当にありがとうございました。 日本では年末の風物詩としてすっかりおなじみとなった第九ですが、バッハ・アカデミーの演奏会らしく、オリジナル楽器を使った少数精鋭のメンバーによるひと味違った演奏会を目指して練習を積んできました。  本番の会場は柔らかく響く良い環境で、リハーサルまでついついやりがちであった力任せの歌い方もおさまり、ハーモニーをきちんと聞きながら歌い進める本来の進め方に（ぎりぎりで）立ち戻れて一安心です。ソリストも輝かしい演奏をしていただき、ベートーヴェンらしさが出せたと思います。 今回は、「第九をオリジナル楽器でやる」というのが大きなセールスポイントでした。シュトライヒャーのオリジナルのピアノフォルテ（１８１８年製）をはじめ、スコアには書いてあるけれども実際にはほとんど聴く機会のないコントラファゴット等、実際に聴いてみるとやはりいいものです。弦や、特に金管の柔らかい音色と絶妙なバランスは、モダン楽器のオーケストラではなかなか聴けません。 演奏技術では（特に管楽器は）非常に高度なテクニックが要求されるオリジナル楽器ですが、妙な緊張を強いられることもなく普通に聴けて（実はそれがすごいことなのですが）、良いひとときを過ごして頂けたのではないかと思います。日時：２００７年３月１７日（土） １８時開演 会場：神奈川県立音楽堂 木のホール 曲目：Ｌ．ｖ．ベートーヴェン 合唱幻想曲 作品80、 交響曲第９番ニ短調作品125《合唱》 指揮：樋口 隆一 合唱：明治学院バッハ・アカデミー合唱団、合奏団 |
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