アンサンブル・エスカルゴ第１３回定期演奏会
｜ アンサンブルクライス 第18回定期演奏会｜明治学院バッハ・アカデミー合唱団／白石キューブ合唱団 ジョイントコンサート（第２回） ｜ |
| ２０１４年５月１７日（土） １６：３０より、護国寺同仁キリスト教会にて、アンサンブル・エスカルゴ第１３回定期演奏会が開かれました。 今回は、アニメや映画からの編曲はなく、バロックと現代のクラシック作品を中心に構成されたプログラムでした。 メインの一つにバッハの「ブランデンブルク協奏曲第３番」があります。原曲は、ヴァイオリン３本、ヴィオラ３本、チェロ３本の独立した９つのパートと通奏低音というユニークな編成で、これをそれぞれアルト、テナー、バスに割り当てて演奏するとのこと。もともと同質の楽器を用いて絡みの楽しさを満喫できる曲で、DVDによる映像や定位の良い録音・スピーカーだとパートの間を旋律が行き来する様子が面白いです。今回は、聞く限りではかなり原曲に忠実で響きの楽しめる編曲でしたが、裏ではかなり工夫と苦労があったのではないでしょうか。なお原譜では和音２つしか書いてない第２楽章は、オルガン作品からの編曲という新機軸を採用していました。 腕自慢のメンバーによるヴィヴァルディの協奏曲は、快速テンポでテクニックを見せつけるアンサンブルの妙が楽しめました。 この他には定番のケアリーや、現代作曲家のチャリンジャーによる舞曲などがプログラムに載せられています。アンドリュー・チャリンジャー（１９５２〜）はイギリスを本拠に活動しており、リコーダーアンサンブル用にたくさん曲を書いていて日本でも講習会を持ったりしている人気の作家とのこと。テンポも現代風で、曲の雰囲気としてはややシリアスでしたが印象に残る作品でした。 全編クラシックということもあり、今回はかなり難度の高い曲が並んだようで、妻も練習では苦労していたようです。でも全体のレベルは回を追うごとに上がっているようで、アンサンブルも全体合奏もこの難しそうなプログラムがきちんと聴き応えのある演奏会として仕上がってくることに感心しました。天気にも恵まれてかなり窮屈になるまでお客さんも入っていましたが、皆さん満足して家路につけたのではないでしょうか。成功おめでとうございます。 日時：２０１４年５月１７日（土） １６時３０分開演 会場：同仁キリスト教会礼拝堂 曲目： Ｊ．ケアリー 「ミシシッピの情景」、 A．チャリンジャー [ミラーボール」「３つの舞曲」、 Ａ．ローゼンヘック 「ニューヨークの印象」、 Ｊ．Ｓ．バッハ 「ブランデンブルク協奏曲第３番」、 Ａ．ヴィヴァルディ 「協奏曲ニ短調作品３の１１」、 Ｓ．シャイト 「カントゥス」、 A.チャールトン 「アイディルワイルド組曲」 指揮：北村 正彦 演奏：アンサンブル・エスカルゴ |
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